賃貸物件の火災保険に地震保険は必要なの?

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こんにちは、不動産会社に勤めるフーラーです。

先日、お客様が賃貸の火災保険の更新でお見えになったのですが地震保険に入らなくていいのかしら?

と心配されていました。

確かに地震の多い日本に住んでいるといつ遭遇してしまうか心配になってしまいますよね。

火災保険では地震、津波、噴火などの保証は対象外です。

とはいえ、地震保険は火災保険とセットでないと入れないのでその分保険料が高くなってしまいます。

そもそも、賃貸物件に地震保険は必要なのか疑問ですよね?

結論から申しますと、賃貸物件で地震保険は必要ないと考えます。

目次

地震保険が要らない理由

  • 建物の損害は大家さんの負担
  • 家財のみの保証
  • 災害のレベルで決まる支払額

建物の損害は大家さんの負担

地震で建物に損害を受けた場合、持ち主である大家さんの負担になります。

家財のみの保証

家具、家電などの保証のみ。

高価な家具や家電持ってないし…

災害のレベルで決まる支払額

  • 全損で100%
  • 大半損で60%
  • 小半損30%
  • 一部損で5%

例えば、地震保険1,000万円の場合

  • 全損で1,000万円
  • 大半損で600万円
  • 小半損で300万円
  • 一部損で50万円

詳しくは地震保険制度の概要 財務省のHPへ

近年の大地震での全損は5%未満。全損は少ないですね。

2011年 東日本大震災の被災率 

全損半損一部損
4.9%24.2%70.9%

2016年 熊本地震の被災率

全損半損一部損
4.1%26.5%42.5%

地震保険の補償内容は?


居住の用に供する建物および家財。 

以下のものは対象外となります。
工場、事務所専用の建物など住居として使用されない建物、1個または1組の価額が30万円を超える貴金属・宝石・骨とう、通貨、有価証券(小切手、株券、商品券等)、預貯金証書、印紙、切手、自動車等。

家財の保険金額は1,000万円を上限として地震保険を付帯とする火災保険の契約金額の30%~50%の範囲となります。

例えば、1,000万円の上限の火災保険で地震保険の支払いは多くても50%なので500万円になります。

火災保険と地震保険の違い

火災保険は火災のほか自然災害(地震・津波・噴火は除く)などの損害でも補償が受けられる。

一方、地震保険では火災保険で対象外とされる地震・津波・噴火による損害を補償します。

地震による火災は火災保険では補償されないので注意が必要です。

また、火災保険は被災建物の復旧を目的としていて、地震保険は地震災害による被災者の生活の安定に寄与することが目的のためそれぞれの趣旨が違ってる。

地震保険の運営

政府と民間の損害保険会社が共同で運営している。

一定規模以上の支払い保険金が生じた場合、保険金の一部を政府が負担。

高額な家財があるなら地震保険の加入も検討

高額な家財が何個かあれば地震保険の加入もアリなのかなと思います。

また、住んでいる場所によって災害リスクが高ければ不安ですね。

賃貸借契約書のハザードマップで確認されることをおススメします。ない場合は市のHPなどで調べてみるのもいいかもしれません。

人によって状況も違うので気になるようであれば一度不動産会社に問い合わせてみるのもいいかもしれません。

地震保険料と補償、貯蓄などバランスを考えて必要かどうか決めるのがいいのではないでしょうか?

もしもの時に備えて、できれば貯金をしておくと心強いですね。

応援ありがとうございます(^^♪

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この記事を書いた人

田舎の不動産会社で働いています。

日々の中での体験や気づいた事を少しでも誰かのお役に立てれば嬉しいです。

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