「ここは今から倫理です。」かなり前に買っていた漫画で…。
思い出したかのように読んだので感想を書きたいと思います。
読んでみて深いテーマでいろいろな意味で心を揺さぶられました。
宗教とは何か
幸せとは何か
命とは何か
決して他人事のように思えないリアルな世界。
そもそも書籍のタイトルの倫理って何だろう?
倫理って?
人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。「倫理にもとる行為」「倫理観」「政治倫理」
出典 デジタル大辞典
倫理学って?
世間で通用している道徳をそのまま受容するのではなく、それについて哲学的な反省を加え、どのような原理に従って生きるのが真に道徳的な生き方であるかを探究する学問。
出典 日本大百科全書
高等学校の科目「倫理」って?
高等学校の科目「倫理」とは公民科の科目の一つです。
現状では科目「倫理」の授業においては、古代から近現代の思想の歴史にかかわる哲学用語や偉人の人名などいわゆる「思想史」・「哲学史」のような内容を学ぶ事に終始することが多いようです。
出典 wikibooks
問題を抱えた生徒に対して決してお説教じみてない諭し方で生徒を善い方向へと導いてくれる先生です。そして、偉人の名言が出てきます。
例えば
ショーペンハウアーの言葉「誰もが自分の視野の限界を世界の視野の限界だと思っている」
「最上の証明は経験だ」フランシス・ベーコン
などその場面にマッチしているので、名言に重みを感じます。
高柳先生の授業
倫理は学ばなくても将来困る事はほぼ無い学問です。地理や歴史の様に生活する上で触れる事は多くないし、数学の様な汎用性も英語の様な実用性もありません。
この授業で得た知識が役に立つ仕事はほぼ無い。
しかし、倫理は選択科目なものの実は必修科目です。
生きていくために大切なことは全て「倫理」の授業に詰まっている。
宗教とは何か
幸せとは何か
命とは何か
何をしたらいい人間って事になるの?ソクラテスはナイフの「アレテ―」はよく切れる事。馬の「アレテ―」は足が速い事。人間の「アレテ―」は魂をよりよいものにする事だと言っています。勇気を持ち正直に…魂を傷つけず生きよ。悪い事をすれば魂が傷つく。”よく生きる事”
ここは今から倫理です。1巻より
よりよい生き方を考える
答えはないけれど、考えて救われることもある。
自分の頭で考えて行動を起こす大切さ
悩める生徒たちと向き合い近すぎず遠すぎない距離感で生徒を導く。
生徒は感じ、気付き、そして自分の頭で考えて行動する。
それは、大人になっても大切な事だと改めて思います。
最後のあとがきで
漫画の最後のあとがきを読むと。
そこには著者雨瀬シオリさん自身の体験談が書かれていました。
これまで以上、心にジーンっと熱いものを感じずにいられなかったです。
生きることは難しい。
そう思った時にまた読み返したい漫画でした。
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